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北のミサイル発射で得をしたのは誰か?&前回のつづきなど [雑感]

先日、北朝鮮が7発の弾道ミサイルを発射した。2006年7月5日という日付を記憶の片隅に残しておいたほうがよさそうだな、と考えながら各社の報道を聞いた。
新聞もテレビも北の狙いが何処にあるのか?を検証しようと必死のようだが、中々的を得た議論が提出されずやや混迷気味の様相だ。少し見方を変えて、“今回のミサイル発射を誘導したのが日本”だと仮定してみると、案外全体がスッキリまとまるような気もする。つまり、憲法九条をはじめとする諸々の議論の着地点が国民の納得というオマケつきで見えてきたとは云えないか?というコト。これはアメリカにとってもワルイ話ではないだろうし、ポスト小泉の呼び声高い(というか僕はこの一件でほぼ次期総理の座が確定したと思っている)安倍晋三からすれば、時期も含め、いろいろな面で随分やり易くなったのではないかな、という気がしてならないワケだ。
関岡英之の『拒否できない日本』(文春新書)を読んで以来、あらゆる局面で、一番得するヤツが一体誰なのかに考えを巡らすコトが多くなった。こうした考え方(関岡に言わせればこの件もアメリカの陰謀というまとめ方をするのかもしれないが)には無自覚なまま特定の思想に引き込まれる危険性がつきまとうワケで、政治思想なんかが全く食い違う第三者に意見を聞いてもらい根気よく議論をするように心がけている。(因みに僕はこんなことばかり書いてはいるものの、消極的ではあるけれど自民党を支持する、所謂長いものには巻かれるタイプの『右派』であると自認している)
こうしてみると、なんだかイヤなオトナになったもんだなぁ、なんて自覚しつつ、しみじみとヘコんでいたりもするんです。。。

さて、と、前回の最後にちょっとだけ触れた『自殺』について。僕は自殺したいと思い詰めるほど厳しい状況に陥ったことがないので、何から書き始めればいいのやら、というトコロなのだが、まずはセオリー通り概要から。
統計上、年間自殺者数が3万人を超えている(多分この数値は警察に自殺と認定された人の数だろうから、実際にはもう少し多いのだと思う)というコトは一日にすれば100人、1時間で5人くらいの人が自ら命を絶っているということになる。正直ピンとこない数字だ。危機的な状況だ!と言われれば「うむ、なるほど」と思うだろうし、日本の歴史・文化的背景を踏まえれば妥当な数値だと断言されれば「それもそうだな」と納得するだろう。優柔不断なのだ。
では、自殺は悪いコトか?(コレまでの『人を殺すことは云々』の流れ上こういう云い方になってしまうのだが)ということなのだけれど、これは社会的には確実に損失ではあるが、「悪い」こととはまたちょっと違ったステージのものという気がしている。更に僕は、自殺が思考停止なのではなく、思考停止を嫌った末の決断として自殺があるのではないかと思っている。世間でよく言われる「死ぬ勇気があるなら何でも出来る!」なんていうノーテンキな物言いには辟易するワケ。
先頃、自殺者の増加を受けて、国と自治体、事業主らに自殺対策の責務を課す“自殺対策基本法案”が可決・成立した。これまで個人の問題として扱われてきた領域の研究が今後どのような結末を迎えるのか興味深いところだ。
自殺については先日のVIDEONEWS.COMで清水康之さん(NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」代表)がハナシをしていたのを聞いたのだけれど、僕の感想としてはやはりまだ現実の問題として認識する段階まで至っていないのではないかなという感じがした。



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