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絶望する子供たち [社会]

イジメによるとされる自殺が相次いでいる。
新聞やテレビはさかんに特集を組んで自殺を思い止まるように訴えているが、空疎な感じがしてしかたない。今、学校で行われているイジメは僕達(オトナ)が目の当たりにしてきたそれとはレベルが違うものなのかもしれない。“イジメに耐え得る強さを身に付けろ”とかいうワケのわからない叱咤もナンセンスだし、“ワタシも昔イジメられたことがある”という告白もなんだかなと思う。

彼らは想像力の欠けたオトナ達に絶望しているんじゃないだろうか?
子供の世界は狭い。が、子供にとってはそれが全てだ。そしてその世界は残念ながら僕達が嘗て生きていたのとはちょっと違う次元にある。彼らは権力にしがみつくだけの無能なオトナを見ているし、失望の末に引きこもる青年や変質者に成り下がる人間、身を売ってまでブランド物を手に入れて自分の居場所を確保しようとする少女がいることを知っている。オトナでさえ希望を見出せない殺伐とした社会に何かを求めろと日々脅迫されて生きているワケだ。剥き出しの本音と形骸化した建前がゴロゴロ転がっている社会に何を見出せというのか?
学校を出てもクソみたいなレールの上を鬱病を背負って歩いていかなければならないし、かといって学校を出なければ社会から疎外される。どっちに転ぼうが結局ツマラナイ現実が待ち受けている。そんな灰色の将来に向けた束の間の猶予期間に困難が生じた時、死を選択するのは必然というものなんじゃないだろうか。

彼らが必要としているのは、体育会系バカの妄言でも目を瞑ってイジメを克服した負け犬の同情でもない。鬱病の診断書でもなければ、軟弱な教師達の謝罪でもないだろう。社会や学校に蔓延した失望を吹き飛ばすに足る絶対的なパワーや信念が存在するのだという確信だ。

守るべきは学校の体制や受験のシステムではないはずだ。今こそ子供の世界を守る為に命を張るヒーローの出現に期待したい。


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