『ハゲタカ』 [テレビ]
NHKの土曜ドラマ『ハゲタカ』が面白い。展開はベタだし内容も『金融腐蝕列島 呪縛』のパクリとしか思えないのだけど毎週見てしまう。ダブル主演(?)の片割れ、村上世彰を相当意識した設定の役柄を淡々と演じる大森南朋が特にイイ。
さて、ドラマから現実にハナシを戻す。とは云うもののこちらでもドラマさながらの大型合併・企業買収劇が繰り広げられているようだ。三角合併の要件に大きな変更がなされないことを考え合わせるとこの動きは益々過熱していくだろう。アメリカと経団連の意向の板挟みになった内閣の支持率が面白いように下がっているのも興味深いところだ。
今にして思えば、これまでに発覚した不祥事の中にはこうした一連の流れへの布石だったと考えるべきものも多数ありそうだ。
大きなうねりの中で現実と虚構の境界が非常に分かりにくくなっている。ある日突然上司が外国人になる可能性も否定できなくなった今、ドラマを見て何を思うかは自らの生き方を考える上で大きなウェイトを占めることになるのかもしれない。娯楽が単なる娯楽ではなくなったようで少し悲しい気もする。
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