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ニッポンの行方 [社会]

同和地区の福祉の充実を目的として設立された財団法人「飛鳥会」の理事長が横領の容疑で逮捕された。同和問題の影で暗躍する人権マフィアの存在はハナシには聞いていたものの、実際に解放同盟の支部長クラスの犯罪が摘発されたことには少なからぬ衝撃を受けた。
衝撃と云っても、人権マフィアのような性根の腐ったヤツ等が許せないとかそういう類のモノではない。日本が明治維新級の歴史的な転換点に差し掛かっているのではないか、という大袈裟と言われればいささか大袈裟な勘繰りなのだ。バブル崩壊以降の流れ(55年体制崩壊→情報化社会の本格化→小泉内閣による構造改革→国際情勢の悪化→憲法九条及び皇室典範を巡る日本社会の右傾化)を経て、所謂闇社会の犯罪摘発にたどり着いたことで、ようやく次の時代の片鱗がチラホラ見えてきつつあるように感じている。つまり、転換の材料が出揃った、と。イメージとしては戦後復興からロッキード事件までで括られる一時代に類似する流れと云えば分かり易いだろうか。

とりわけ同和問題が(秋篠宮妃の懐妊で少し落ち着いた感はあるものの)皇室典範についての議論が盛んになされる今取り上げられたことの意味は大きい。ちょっと青臭いハナシになるが、そもそも日本国憲法は“法の下の平等”をベースにしながらも、“皇室典範”という特例を内包する、謂わばダブルバインドの向きがある。日教組をはじめとする生真面目な左側の人達がそこら辺の問題を執拗につついている間に人権マフィアのような闇が自然発生的に出現したとボクは見ている。良し悪しは別として、それまで一定の秩序の下で棲み分けが実現していた二つの社会の間に流れる橋のない川に橋を渡したのが彼等だ。
バブル崩壊・冷戦終結とともにガチガチの左右の対立もなくなり、構造主義と情報化の下に出現したあらゆる価値観がこれまでの軋轢をスマートに解消していく中、橋守の立つ瀬は確実に無くなりつつある様に見える。

ここ150年の歴史を振り返っても、時代の節目は、外国からのプレッシャーに晒されながら国内のゴタゴタがまとまるときに見られる。維新か戦争か、はたまた経済の飛躍か。いずれにしてもニッポンという国を強く意識する日が近づいているように思う今日この頃だ。


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